S.K / 鎮魂歌 -レクイエム-
今回の作品は2013年リリースのミニアルバム『零-ZERO-』 2015年リリースのフルアルバム『JAP ROCK』に続く”三部作の最終章”となっている。 客演には同い年でそれぞれ深い付き合いのSHADYとBOIL RHYMEが参加している。 収録曲5曲のうち4曲がアーティスト達から絶大な信頼を得ている、今のレゲエシーンには欠かせないトラックメイカー”DIGITAL NINJA 774”が手掛け、SHADYの所属レーベル”TBK RECORDS”の同い年のトラックメーカー”Hi-dealer”が最後の1曲『同期の桜 feat.SHADY,TRASH&CIMA』を手掛けている。 今回の作品もS.K独特の固い韻と突き刺さるような鋭いパンチラインがたっぷりと味わえる。 さらに、テーマや内容も”三部作の最終章”というだけあって前作よりも深く濃くなっている。 相変わらず過激な表現も多いが、逆にその中に彼のまっすぐで純粋な人柄が見える。すでに言葉選びや韻のこだわりから彼の音楽に対しての愛や情熱を感じてる人は少なくないだろう。 前作の『零-ZERO-』と『JAP ROCK』を聴いてから今回の作品を聴くと、色々と話に繋がりが見えてきて、より一層S.Kワールドにハマっていくこと間違いなし。 心して聴いて欲しい 1.BREAK OUT 2.冥土 in CHIN@ 3.鎮魂歌-レクイエム- 4.Some a dem a seh 5.同期の桜 feat.SHADY,TRASH&CIMA -SK プロフィール- 固い押韻にこだわりを持つ大阪生粋のハードコアDeejay。 2005年にDeejay活動を開始。 主に大阪のクラブのRub a dubやClashでスキルを磨く。 2009年にはその中で親交を深めた同世代のDeejay達"APOLLO,KAW MAN,M-KEY,SHADY,THUNDER"と共に「TAKING OVER」 を結成。 2011年からは、古くからの付き合いで同じTAKING OVERのメンバーであるSHADYと東心斎橋にあるclub LIFEで”平日の怪物レギュラーダンス”「LIVE BULLET」も主催している。 Reggaeのみならず今回の作品にも参加している”BOIL RHYME”などの同世代Hip Hopアーティスト達"88 POSSE"ともしっかりとLINKしている。 ドスのきいた声に固い押韻の鋭く過激なリリックは激戦区大阪でも独自の立ち位置を確立させ、大阪で行われたDeejay clashでは2回出場し、2回とも優勝するという戦果もあげている。 18歳から5回のジャマイカ修行もしているが、2015年にリリースされた1stフルアルバム『JAP ROCK』のタイトル通り、あくまで「日本人の目線で日本人なりのレゲエ」を心掛けており、「等身大」ゆえに生々しくて人間らしい作品ばかりである。 この昭和の終わりに生まれた不器用ながらもまっすぐで熱苦しい日本男児、そんなS.Kの今後の活動に目が離せない。